2025-02-18

【報告】2025年 年次総会&ブックトーク ご報告

朝鮮学校「無償化」排除に反対する連絡会
2025年 年次総会ブックトーク
ご報告

 2025年2月15日(土)に文京区民センターにて約50名の方が参加し、当会の年次総会と、ブックトーク「『コッソンイ』にみる朝鮮学校の風景」が行われました。


  
総会では、議長選出の後、
(1)2024年度活動報告、
(2)2024年度決算・監査報告、
(3)2025年度活動方針案、
(4)2025年度予算案、
(5)事務局体制についての報告、質疑、採決
が行われました。

はじめに、佐野通夫・共同代表より2024年度の活動報告が行われました。
2024年度の活動として、当会が編集委員として加わった『コッソンイ-朝鮮学校児童・生徒たちの詩と作文集』(花伝社)の広報・宣伝、当会が制作に協力した映画『声よ集まれ』東京試写会の開催、NPO法人ウリハッキョへの寄付、各種の朝鮮学校支援に関する取り組み、集会への参加など1年間の取り組みが報告されました。





また総会では、次の通り2025年度の活動方針が報告され、採択されました。

1.「高校無償化」制度からの朝鮮学校排除に反対し、朝鮮学校差別を是正するために、世論喚起、政府や国会議員への働きかけ、全国の朝鮮学校を支援する仲間との交流、国際連帯活動の強化などの取り組みを行う。国会議員の朝鮮学校訪問を実現する。

2.「こども基本法」とその理念に則り、朝鮮学校への差別を是正させる。「こども施策」の理念の第1には「すべてのこどもは大切にされ、基本的な人権が守られ、差別されないこと」が、第2には「すべてのこどもは、〔中略〕平等に教育を受けられること」が掲げられている(こども家庭庁webサイト)

3.文科省前「金曜行動」を継続する。引き続き運動の可視化、共有化を図り、運動の結節点・象徴として取り組む。

4.関東圏の朝鮮学校支援団体交流会を継続・発展させたい。

5.東京都補助金問題について、朝鮮学校支援に取り組む仲間と共に申し入れ行動をつくっていきたい。引き続き、「都議会勉強会実行委員会」と連携しながら取り組みをすすめる。また、超党派の都区市町村議員との連携を強化する。

6.「幼保無償化」制度からの各種学校排除に反対し、「新たな幼児教育支援制度」の手上げ方式に対する取り組みを引き続き追求するとともに、朝鮮学校への「幼保無償化」適用を求めて取り組みを進める。ミレ教育財団が行う保育士育成事業へ寄付を行う。

7. 独自の支援団体がない学校・地域において、それぞれの事情に配慮しながら、その結成を促す取り組みを行う。

8.『コッソンイ 朝鮮学校児童・生徒たちの詩と作文集』(『コッソンイ』日本語版編集委員会編著、花伝社2024年)の普及を図る。『朝鮮学校物語』『朝鮮学校物語2』の普及、活用を図る。

9.ドキュメンタリー映画『ソリヨモヨラ(声よ集まれ)』(朴英二監督2024年)の上映会を開催し、普及を図る。

10.機関誌「ヨンピル通信」を発行する。活動報告にとどまらず、各朝鮮学校の紹介、地域での取り組み・運動の紹介など創意工夫を凝らした紙面づくりを行う。

11.朝鮮学校と無償化問題を知ってもらうためのグッズを制作し、販売する。会の趣旨を広く知らせ、会員を増やし、新たな仲間とともに運動の前進・拡大を図る。webサイトの更新など、引き続き改善強化を図る。

12.実施予定の国際署名活動に取り組む。

13.国連・人権勧告の実現を!実行委員会と朝鮮学園を支援する全国ネットワークに参画する。また、日本と朝鮮を結ぶ全国ネットワーク、東アジア市民連帯、フォーラム平和・人権・環境、日朝学術教育交流協会、日朝教育シンポジウム、東京日朝友好促進議員連絡会、朝鮮学校を支援する全国弁護士フォーラムなどの団体と引き続き連携し、運動の拡大強化に取り組む。

14.「モンダンヨンピル」や「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会」などの韓国市民団体との連携を引き続き強化し、訪日団の受け入れ団体を務める。



 総会後、特別企画として、『コッソンイ』に携わった金潤順さん、康明世さんからお話を聞くブックトークがありました。


 朝鮮学校の子どもたちを対象にした国語(朝鮮語)の作文コンクールは、1978年に始まりました。世代交代を背景に、1世から2世へ、2世から3世へ母国語のバトンを繋いでいこうと、朝鮮新報社の記者たちが原稿をかき集めながらコンクールをスタートさせたとのことです。
 朝鮮学校の子どもたちの日常や息づかいが感じられるコッソンイ。そこに込められた想いやエピソードが話され、朝鮮学校に関する特別な体験だけではなく日常のなかでの子どもたちの景色や経験などが紹介されました。また、朝鮮語で作文を書くために、どういう言葉で表現するか、辞書を使いながら調べたり、模索しながら書き上げていく過程についてもお話を聞きました。



 さらに『コッソンイ』の韓国社会での広がりや、共和国での報道など、大きな反響を読んだことが紹介されました。また韓国版の出版の経緯、デザインや表現、出版にあたって、どういうこだわりがあったのか、お話をきました。
 一貫してブックトークで強調されたのは一つ。「ぜひ手にとって、多くの方に読んでほしい」ということです。
 とても読み応えのある本となっておりますので、ぜひ買ってよんでいただければと思います。
 お二人の『コッソンイ』との出会いや想いをお聞きした後、これからも取り組みを頑張っていこうという呼びかけで総会は締めくくられました。


  ◉コッソンイの詳細ご案内      
『コッソンイ』日本語版できました!
https://mushoka2020.blogspot.com/2024/11/blog-post.html



★朝鮮学校「無償化」排除に反対する連絡会★

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