朝鮮学校「無償化」排除に反対する連絡会
2023年 年次総会
雪降る日に、熱い論議が交わされた総会・交流会
2026年2月8日、今冬東京では初の雪景色の中、東京朝鮮第一初中級学校で総会とそれに続く地域支援組織の交流会が行われた。この日はまた、高市政権による通常国会冒頭の解散後の衆議院選挙投開票日に当たっていた。参加者は総会時点で27人、交流会時点では40人だった。
総会では、まず、議長選出。練馬の林明雄さんが議長になり、総会の議題を進行した。
無償化連絡会の千地事務局長から経過報告が行われた。
様々なことを行ってきたと思うがその中でも特徴的だったのは、各地で「ソリヨモヨラ」の自主上映会が行われたこと、10月には千葉で久しぶりのモンダンヨンピル公演が行われ、会場いっぱいの人がその演技を堪能したこと、金曜行動はついに12月に600回を超え、朝鮮大学校や東京朝鮮中高級学校の生徒が参加し、1000人を超える大行動になったこと、また、「「朝鮮学校に対する公的助成の実現をめざす国会議員の会」ができ、中高級学校や朝鮮大学を参観したことなど挙げられる。また、韓国発の国際ハンマダンが釜山で行われ、無償化連絡会から千地さんと佐野さんが参加し報告してくれた。
柏崎さんからの会計報告では、このハンマダンへの派遣費用や保育士育成支援などが多額の出費になったが、残金は83万余ある。こうした報告は参加者で承認され、次は活動計画と予算の提案になった。
「日本人ファースト」を名乗る排外主義が台頭する中で、これまで無償化制度の対象だった外国人学校が外されるなどの危機的状況だが、こうした状況下でも「こども基本法」を生かし、差別なく教育保障が受けられるよう、様々な取組を行うことが提起された。
具体的には、
・国際ハンマダンへの共闘、金曜行動の継続、支援団体交流会を継続、発展させる。
・東京都の補助金問題について「都議会勉強会」の仲間と共に取り組みを強化する。
・「コッソンイ」や朝鮮学校支援グッズの普及を図る。
・機関紙「ヨンピル通信」の発行と中身の充実、様々な差別や排外主義と闘う団体と連携し、運動の拡大強化に取り組む。
・韓国市民団体との連携強化を図る。
など多様な提案が行われた。
また予算案では、会費等の収入に対して支出としてはハンマダンへの韓国側ゲストの支援金や連帯する諸団体への寄付金などが大きくなるが、全体でかなりの残金を見越すとの提案を受けて質疑討論になった。
無償化連絡会が中心になって、大きな集会やデモなどの計画ができないかという提案があり、事務局で検討することになった。
事務局体制では、昨年通りの体制に、広報として長尾さんが参加してくれることになった。
以上、林議長の進行で提案は追加提案を含めてすべて承認され、無事に終了した。
休憩を挟み、各地域の支援団体の交流会が行われた。
今回の司会は渡辺つむぎさん。テーマを自治体への働きかけの成果として、予め発表を依頼していた、枝川都民基金(第二)、東京朝鮮第四初中級学校を支援する会、第五のなかま会、サランの会(第九)ウリの会(立川・町田朝鮮学校支援)の5団体からの報告を受けた。それぞれの報告をA4用紙1枚にまとめていただいていた。
行政との交渉には3つのルートがあるとの枝川からの報告はどこでも大事な視点だろう。各団体の報告では、避難所設営、補助金増額要請行動、図書の充実を目指し、区立の図書館からの団体貸し出しの実現、学校行事への行政からの参加要請などが実現していることが報告された。
また、卒業・入学式への行政の長からのメッセージを要請する時には、区議会議員の力が大きいとのことから日常的に議員との交流が必要だろう。
第四からの報告では、2026年度から足立区が入学準備金として入学者に10万円支給することで朝鮮学校も該当すると回答させたことは特筆すべきだろう。
支援団体が主催する文化行事に区の後援を受けるとチラシが区の施設に置かれるなど宣伝効果が上がるので、今後の取り組みに行かしていきたい。
各地区には「多文化共生推進計画」があると思うので、これを生かしていくことが重要だ。また、各地に人権教育推進校の指定があればそれを生かすことも重要だ。東京都が給食無償化の政策を打ち出していることと関連し、各自治体でも無償化実施に舵を切る方向があるが、朝鮮学校は給食を実施しているところはないので、給食無償化に見合う支援金を要請することも今後の課題になるだろう。
「いつでも誰でもどこでも朝鮮学校支援」を合言葉に28年間活動を継続しているチマ・チョゴリ友の会の言葉は誰もが基本に置きたい言葉だ。子どもの安全対策として学校周辺のスクールゾーン指定などは必須の事案だ。
またサランの会が実践しているように、学校の行事が区の国際交流事業になるなどで町内掲示板へのお知らせ掲示が可能になり、近隣学校への行事ビラ配布も行えていることは今後各団体で、追及したい活動だろう。
各団体からの報告の後、各団体から代表が前に出て座りお互いに意見交換する場面も作られ、今後の活動強化を目指す機会になったと思う。寒い寒い中での交流会は大きな収穫を得て終了できた。
終了後は有志で朝鮮第一の近くの中華料理店で貸きり状態で懇親を深めることができた。選挙の結果からも今後の朝鮮学校の活動には大きな圧力がかかりそうな予感がするが、それをはねのける各地の活動を強化し、次回はさらなる進化を持ち合いましょう。
皆様お疲れさまでした。
(報告:森本)
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