2024-12-15

【記事紹介】韓国「ウリハッキョ市民の会」500回目の金曜行動を開催

【韓国の記事紹介】

 12/13(金)に韓国の「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会(2014年6月発足)」が行った、第500回「金曜行動」(日本大使館前)の記事を紹介します。



「朝鮮学校に対する日本政府の差別政策がなくなる時まで…」
ウリハッキョ市民の会、「朝鮮学校差別中断」500回目の金曜行動を開催 
『統一ニュース』2024.12.13 キム・チグァン記者

 「日本の学校もなかった小さな村にまで教育を行っていた朝鮮学校が今では約50校ほどしか残っていません。なぜでしょうか?それは日本政府のせいです」。

「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会」が主催した「朝鮮学校差別中断、高校·幼保無償化適用要求第500回金曜行動」が13日午前11時30分、ソウルの日本大使館前で開かれ、日本政府の差別政策の撤廃を求めた。

 最初の発言者パク·ヘジン「朝鮮学校と共に歩む人々モンダン・ヨンピル」運営委員は、日本政府により朝鮮学校が縮小されているとしながら「日本は高校無償化策を朝鮮学校に適用していない。また、児童基本法といって幼児保育の子供たちの基本的な権利、教育を受ける権利などを明示している幼児保育無償保育政策さえも朝鮮幼稚園には適用していない」と指摘した。

 パク·ヘジン運営委員は「私たちの子供たちを朝鮮学校に行かせるためには多くの経済的負担があり、またこの『ヘイトスピーチ』(hate speech)という嫌悪発言を躊躇なく吐き出す日本の右翼たちの攻撃さえ受けている状況」とし、「朝鮮学校にも無償化政策を平等に適用することを私たちは叫び続けている」と発言した。

 6·15市民合唱団員のヤン·ヒジェさんは「日本では毎週金曜日に日本の文部科学省前で金曜行動が開かれている。それに対する連帯の気持ちで韓国でも日本大使館の前で行動を行い、いつのまにか10年の歳月が流れて今日は500回目になった」としながら、「6.15市民合唱団も10年間、ウリハッキョ市民の会の連帯団体として、日本大使館の前や各自の持ち場で金曜行動に積極的に参加している」と話した。

 ヤン·ヒジェ団員は「日本政府が政治的な理由で朝鮮学学校の子供たちの差別の先頭に立っている。このような意図的な嫌悪の政策は、在日朝鮮人と朝鮮学校を嫌悪し、憎悪の犯罪にまでつながっているとし、「6.15市民合唱団は露骨な差別政策に屈せず民族教育を守り続けている同胞たちを最後まで応援し、共に守り抜く」と約束した。

 「ウリハッキョと共にする同胞の会」(ウ·ハムドン)のキム·ミラ事務局長は、「在日同胞は海外に住んでいる私たちがどのように統一と平和を目指し生きてていくのかを示してくれており、彼らの実践的な人生で私たちは多くのことを学べる」とし、先だって二世たちのサマーキャンプを朝鮮学校で過ごし、「最も印象深かったのは英語を教えに行ったのに、むしろ多くのことをむしろ学んできた。だからもう一度行きたい。これからもずっと行きたい。彼らとの連帯を止めたくないと言った」と紹介した。

 キム·ミラ局長は「アメリカでもドイツでも遠い国にいる同胞たちも朝鮮学校を知っているのに、今この地に住んでいる···大韓民国の国民が朝鮮学校を知らないことは本当に恥ずしいことではないか」としながら、「朝鮮学校と共にするすべての団体と連帯して応援する、今後も連帯して活動する」と明らかにした。

 オーストラリアから来た在日同胞3世のソン·ヨンスクさんは「いつもフェイスブックでモンダン・ヨンピルの活動を見ていた」として、「どれほど心強いか、在日同胞として生きているのか直接申し上げたかった」と飛び入り発言を行った。

 ソン·ヨンスクさんは12年間、朝鮮学校で勉強し「両親が私を朝鮮学校に行かせたのは、日本で暮らしながら韓国語と韓国文化を学ばなければならないという二つの理由だけだった」と話し、「私も在日韓国人としてモンダン・ヨンピルと一緒に一生懸命活動しようと思う」と誓った。

 金曜行動の参加者らは、全国女性農民会総連合のクォン·ジウン事務局長と民主労総のハム·ジェギュ統一委員長が朗読した「金曜行動500回に送る文」を通じて、「尹錫悦大統領の非常戒厳事態で韓国社会が混乱に陥ったその時刻に日本の極右勢力は自分たちの厚かましい素顔を明らかにした」としながら、「今こそ独島を奪還するチャンス」とか、「独島に自衛隊派遣」などのような発言を糾弾し、「日本は敗戦後も80年近く在日朝鮮人に対する差別と弾圧を行ってきた」とした。

 彼らは「『すべての児童の平等に教育を受ける権利』を明示した『こども(児童)基本法』を施行しているにもかかわらず、朝鮮学校には依然として高校無償化制度、幼児教育·保育無償化制度から除外している」とし、「政府が先頭に立って政治的な理由で朝鮮学校の子供たちを差別の対象にしている非常に稚拙な行為、このような意図的な『嫌悪政策』は教育問題だけにとどまらず、在日朝鮮学校に向けた嫌悪犯罪にまでつながっている」と指摘した。

 さらに「日本政府は過去の植民支配に対して心から反省し、在日朝鮮人と民族教育に対する弾圧を中断せよ。一日も早く児童基本法に基づき、朝鮮学校の生徒たちに教育平等権を保障せよ」と促し、「朝鮮学校に対する日本政府の差別が中断されるまで私たちの声は継続して響き渡り、朝鮮学校の子供たちの平等な教育権保障のために私たちは最後まで戦う」と明らかにした。

 一方、「朝鮮学学校『無償化』排除に反対する連絡会」と「朝鮮高級学校無償化を要求する連絡会」からの連帯メッセージを全教組のオ·ウンジョン統一委員長が代読した。

 東京の「朝鮮学学校『無償化』排除に反対する連絡会」は「2013年5月31日に朝鮮大学校生たちが始めた文科省前の金曜行動は来週12月20日に550回になる」とし、「文科省前の金曜行動が始まり、すでに11年7ヶ月。もともと『高校無償化』開始から14年8ヶ月が過ぎており、当時の高校生たちは今や30歳を超えている」としながら「私たちは国際世論と連帯して『ウリハッキョと子供たちを守る市民の会』と当然の権利を保障される日まで闘うとしている。

 大阪の「朝鮮高級学学校無償化を求める連絡会」は「2012年4月17日に始まった大阪府庁前の『火曜行動』に貴会からも何度も参加していただき、来年(2025年)1月14日には600回を迎えることになる」とし、「これまで貴会は金曜行動はもちろん物心両面で私たちの活動を強固に支援してくれた」と謝意を表し、「大阪朝鮮学校の民族教育は今新たな一歩を踏み出したばかりだ。私たちは裁判闘争の成果と反省を土台に、朝鮮学校と共に歩む道をより創造的に構築していこうと決意を固めている」と近況を伝えた。

 ウリハッキョ市民の会のキム·ジホン運営委員の司会で進められた第500回金曜行動は、パク·ヨンイ監督のドキュメンタリー映画「声よ集まれ」の主題曲「声よ集まれ、歌よ集まれ」の合唱で終了した。
 

 「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会」は2014年12月5日、日本大館前で金曜行動宣言記者会見を行い、毎週金曜日正午頃に10年以上集まってこれが500回に達した。これに先立ち、日本文部科学省前で朝鮮学校の生徒たちは2013年5月から「朝鮮学校に対する差別是正を要求する金曜行動」を始め、2023年12月15日には500回目の金曜行動を行っている。



 朝鮮学校差別中断、高校·幼保無償化適用を求める金曜行動第500回目に際し
(全文)

国民に衝撃と怒りを与えた尹錫悦(大統領)の非常戒厳事態で韓国社会が混乱に陥ったその時刻、日本の極右勢力は自分たちの恥知らずな素顔を露にした。「今こそ独島を奪還するチャンス」だとか、「独島に自衛隊派遣」と騒ぎ立てた彼らの認識は、植民地支配への反省なしに歴史歪曲を日常的に行い、「植民地加害の歴史帳消し」に没頭し、軍事大国への復活を夢見てきた日本政府と軌を一にする。日本は敗戦後も80年近く在日朝鮮人に対する差別と弾圧を行ってきた。
 日本政府は「法令」まで改正して「高校無償化」制度から朝鮮学校を排除し、幼児教育·保育無償化制度からも朝鮮学校幼稚班を除外させた。日本では2023年から「子どもたちが差別的扱いを受けないようにする」、「すべての子どもの平等に教育を受ける権利」を明示した「こども(児童)基本法」を施行しているにもかかわらず、朝鮮学校だけは依然として高校無償化制度、幼児教育·保育無償化制度から除外されている。そればかりか、地方自治体の教育補助金削減·凍結をはじめとする各種制度的差別により、学校は運営の困難に陥っており、学生たちは「平等に教育を受ける権利」を侵害されている。 これは、日本政府が先頭に立って政治的な理由で、朝鮮学校の子供たちを差別の対象にした非常に稚拙な行為であり、このような意図的な「嫌悪政策」は教育問題だけにとどまらず、在日朝鮮人と朝鮮学校に向けた嫌悪犯罪にまでつながっている。
 私たちはこの10年間、毎週金曜日に日本大使館前で500回も朝鮮学校に対する差別を中断することを日本政府に要求してきた。国際機関である国連人種差別撤廃委員会、社会権規約委員会、子ども権利委員会、自由権規約委員会でも数回にわたって朝鮮学校に対する差別を是正することを勧告してきたが、日本はこれを無視する態度で一貫した。
 石破首相は、以前安倍元首相の歴史修正主義「政策」に批判的立場を取り、日本が「敗戦後、戦争責任と正面から向き合っていないことが問題の根底にある」と話していたが、私たちは再び要求する。日本政府は過去の植民支配に対して心から反省し、在日朝鮮人と民族教育に対する弾圧を中断せよ。一日も早く児童基本法に基づき、朝鮮学学校の生徒たちに教育平等権を保障せよ。
朝鮮学校に対する日本政府の差別が中断されるまで私たちの声は引き続き響き渡り、朝鮮学学校の子供たちの平等な教育権保障のために私たちは最後まで戦うだろう。

1. 日本政府は、日本の憲法と児童基本法、国際人権規約と国際児童権利協約に反する朝鮮学校に対する差別措置を直ちに撤回せよ!
2. 日本政府は一日も早く、朝鮮学校の生徒たちに<高校無償化><幼保無償化>を適用し、朝鮮学校の生徒たちの教育権を侵害する一切の行為を直ちに中断せよ!


2024年12月13日
朝鮮学校差別中断、高校·幼保無償化適用要求!第500回金曜行動
参加者一同


(翻訳:加藤)


※ニュース原文(韓国語)はコチラ↓
기자명 김치관 기자 입력 2024.12.13 15:01



関連ブログ記事:
・韓国の500回金曜行動に無償化連絡会が連帯メッセージを送りましたhttps://mushoka2020.blogspot.com/2024/12/blog-post.html

参考ブログ記事:
ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会(発足2014年6月13日)

・発足ニュース(韓国語) 
・発足ニュース(日本語)

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★朝鮮学校「無償化」排除に反対する連絡会★

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